テロ組織ISISが、日本ブランドを愛用

テロ組織ISISが、日本ブランドを愛用


ある専門情報サイト、リーパーフィード(Reaperfeed)が、ISISやアルカイダをはじめとするテロ組織の間で、日本ブランドが大量に使用、愛用されていることを明らかにしました。

リーパーフィードは、特に日本製デジタル製品ブランドの中でも、カシオ製の時計がテロ組織の間で最も人気があり、多用されていると報じています。

この報道によれば、世界最大とされるテロ組織アルカイダは、1990年から2000年、および2000年から2010年にかけて、組織内のメンバーに大量のカシオ製時計を配ったとされています。

さらに、同組織の元指導者ビン・ラディンが愛用していた唯一の腕時計は、カシオ製のF91W型だったということです。

この種の腕時計がテロ組織のメンバーに利用されていたことは、アメリカ政府の注目を集めています。

内部告発サイト・ウィキリークスが2011年に発表した文書によれば、キューバグアンタナモ刑務所の取調官や刑務官が留意すべき点のひとつに、テロリストが使用している時計の種類に注目することがあり、その理由は使用時計の種類が自爆テロ作戦の実施にかかわった人物の特定に役立つことが指摘されています。

ウィキリークスが公開した別の機密文書によれば、グアンタナモ刑務所に収監されていた抑留者の3分の1が、逮捕されたとき、この種の時計を身に着けており、その後、彼らと爆発物との直接的な関係が判明していました。

カシオ製のこの機種の時計の名称は、グアンタナモ刑務所関連の機密文書において、およそ150回出てきています。

グアンタナモ刑務所で活動していたキリスト教の司祭のうち、4人もこの種の時計を使用していたということです。

一方、テロ組織ISIS(イスラム国)のメンバーの一部および有力な指導者の1人も、この種の腕時計をしていたとされています。

シリアでのISISの広報活動クリップに登場したフランス人テロリストも、この機種の腕時計を使用していました。

しかし、ISISの元指導者だったアブーバクル・アルバグダーディがこの種の時計を使用していた動画などは確認されていません。

バグダーディはカシオ製ではなく、時価3000ドルにも上るロレックスやオメガ製の腕時計を愛用していたとされています。

また、シリア民主軍などの、シリアの武装組織の動画を分析した結果、この組織のメンバーもカシオ製の時計を使用していたことがわかりました。

リーパーフィールドは、カシオ製の時計の最も重要な使用価値は、時限爆弾の爆発時刻の測定だと分析しています。

専門家によれば、この種の時計が使用された理由の1つは、24時間以上前からのタイムカウントが可能なことにあります。

なお、日本でこの種の時計が初めて製造されたのは1949年で、当時は時価およそ20ドルの安価な時計として市場に出回っていました。

もっと読む

https://parstoday.com/ja/news/asia-i64159